ごあいさつ

日本では2011年に人口減少が現実のもの(総務省統計局「人口推計」より)となりました。このことが日本の雇用社会にも大きな影響を及ぼしているように思います。

1990年代初頭のバブル崩壊以降、終身雇用・年功序列型賃金といった日本的な雇用管理手法に疑問が呈され、成果に応じた処遇や、経営戦略と密接に関連した人事戦略を実施することにより、人事制度の「改革」が図られてきました。

どのような対策が自社にとって適切なのかという、いわば模索が続いてきた状況に加え、人口減少社会が到来したことで、これまで以上に難しい事態に対応していかなければならなくなったといえる状況になったと考えます。

このような時代に必要な人事労務管理は、「集団的な労使関係管理から個別的な労使関係管理へ」という考え方から更に進んで、「個別的な労使関係管理から労働者の多様性を理解・対処していく労使関係管理」であると考えています。

当事務所では、関与先様の状況を丁寧にお伺いし、正確に理解することを通じて、関与先様の個々の実情に応じた対応を検討します。その際に重視する視点は、次の三点です。

  1. 関与先の多様な状況を把握したうえでの的確な課題認識
  2. 専門性に裏付けられた質の高い解決案の提示
  3. 法や社会規範に則った適正な業務遂行

これらの視点を意識して、多様で複雑な課題に対処すべく業務に精励して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2017年1月
社会保険労務士・中小企業診断士 久保 英信